甲府市議会 2006-03-01 平成18年3月定例会(第3号) 本文
県教育委員会は、高校入学者選抜制度について、平成19年度より普通科高校に全県一学区制度を導入し、約40年間続いてきました小学区総合選抜制度を廃止して、生徒だれもが自由に希望する進学先を決めることができる新制度へ移行することを決定いたしました。
県教育委員会は、高校入学者選抜制度について、平成19年度より普通科高校に全県一学区制度を導入し、約40年間続いてきました小学区総合選抜制度を廃止して、生徒だれもが自由に希望する進学先を決めることができる新制度へ移行することを決定いたしました。
現在の中学2年生から導入される全県1学区に伴う新たな高校入学者選抜制度では、志願者が特定校に集中し、過度の受験競争や学校の序列化が懸念されます。現行の学校推薦から生徒の希望に基づく自己推薦となり、受験希望校等本人の成績がかけ離れた場合など、結果として不合格者の増加が予想されます。
この3月14日に開かれた「第10次県高校入学者選抜制度審議会」の第6回会議の席上、学年制普通科の学区を全県一学区とする意見集約がなされました。これは、やや議論不足の感もあった中、行きたい学校の選択の自由という中学生、父母の声の高まり、選択肢の拡大を反映させたものであるとされております。
県立高校入学者選抜制度審議会は、12月の会議で県立高校の現行学区を拡大する方針を打ち出しましたが、学区撤廃による弊害を懸念する声が広がり、結論は持ち越されています。 山梨では、学区外通学者が特定校に集中して学校間に学力格差が生じることを防ぐために、1968年から総合選抜が実施されています。